
「大学では英語をしっかり身につけたい」「在学中に一度は海外で学んでみたい」と考えている高校生も多いのではないでしょうか。
一方で、大学案内やWebサイトを見比べていても、普段の語学教育と留学制度がどのようにつながっているのか、実際にどのようなステップで海外を目指せるのかまでは、なかなかイメージしにくいものです。
山口県立大学の国際文化学部国際文化学科では、英語に加えて中国語または韓国語を学べるほか、多文化共生や地域課題の解決、DXの活用など、語学をその先の学びへとつなげるカリキュラムが組まれています。
海外で学ぶ方法も一つではありません。協定校への交換留学や2週間程度の短期語学研修のほか、渡航せずに海外大学の学生と学び合うCOILなど、さまざまな選択肢が用意されています。
今回は、国際文化学科の学科長を務めるウィルソン・エィミー教授に、語学力をどのように伸ばしていくのか、どのような留学・国際交流の機会があるのかなど、国際文化学科での学びについて詳しくお話を伺いました。
※本記事の内容は2026年度時点の情報です。
お話を伺う前に、まずは山口県立大学からご提供いただいた国際文化学部国際文化学科の概要をご紹介します。
山口県立大学国際文化学部国際文化学科は、「地域の国際化と多文化共生社会の実現」を教育目標に掲げ、英語だけでなく中国語・韓国語も学びながら、グローバルな視点で地域課題の解決に取り組む人材の育成を目指しています。
母語+外国語(2言語)に加え、DX推進力や多文化共生マインドも重視している点が大きな特徴です。

「英語をもっと身近なものに」をコンセプトに、英語をこれから学ぶ方・すでに学習を進めている方に向けて、目的に合った学習サービスを分かりやすく提案します。
山口県立大学 国際文化学科の教育理念と留学プログラム


語学留学関連の学部(学科)名と設立の背景・教育理念を教えてください。

本学の語学留学や国際交流の中心となるのは、国際文化学部国際文化学科です。
国際文化学科では、地域の国際化や多文化共生社会の実現に貢献できる人材の育成を目指しています。
単に英語を学ぶだけではなく、異文化理解、多言語コミュニケーション力、国際的な視野、そして地域課題を解決する実践力を養うことを重視しています。近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用も教育の柱に加えています。

貴学の語学留学プログラムの内容や特徴、体制などを教えてください。

本学科では、交換留学、海外語学・文化研修、海外フィールドワーク、COIL(オンライン国際協働学習)など、多様な国際教育プログラムを提供しています。

交換留学はアメリカ、カナダ、中国、韓国、スペイン、フィンランド、台湾などの協定校で実施しています。また、台湾、ベトナム、フィリピンなどで行う短期語学研修は2週間から1か月程度で、比較的参加しやすいプログラムとなっています。
さらに、オンラインで海外大学の学生と交流するCOILも積極的に導入しています。

他大学の語学留学系学部と異なる独自の強みや魅力は何でしょうか?

本学最大の特徴は、「英語+中国語または韓国語」「留学+多文化共生+地域課題解決+DX」を同時に学べることです。
英語力だけを高めるのではなく、多言語能力、多文化理解力、地域課題解決能力を組み合わせて育成します。
また、企業や自治体と連携したPBL(課題解決型学習)も多く、実社会で学んだ語学や国際感覚を活用できる環境があります。
4年間で卒業できるカリキュラムと英語のサポート体制

学位・課程の構成(必修科目・選択科目・卒業要件)を教えてください。

カリキュラムは、基盤教育、数理・データサイエンス・AI教育、専門基礎科目、学部基幹科目、学科基礎科目、展開科目(英語・多文化共生)、PBL・専門演習・卒業演習という構成です。
学生は英語を基軸に、中国語または韓国語も学びます。4年間を通して専門演習や卒業研究に取り組み、所定の単位を修得することで卒業となります。留学しても卒業要件に組み込まれるため、4年間で卒業可能です。


入学時の英語レベルはどの程度が求められますか?

入学時に高い英語力を必須としているわけではありません。
推薦入試の英語面接では、英検2級程度(CEFR B1レベル)の基礎的な英語コミュニケーション力が参考レベルとして示されています。しかし、英語が得意でなくても学ぶ意欲があれば十分に成長できるカリキュラムとなっています。

英語力に不安がある学生へのサポートはありますか?

もちろんあります。
年次から体系的な英語教育を行うほか、少人数教育、語学科目、学習支援、国際交流活動などを通じて段階的に英語力を高めることができます。
海外に行く前に国内交流やCOILで経験を積める点も特徴です。

「英語で学ぶ」授業と国際的な行動力の育成

学生の英語力を伸ばすために、どのようなカリキュラムが用意されていますか?

本学では、英語を「教科として学ぶ」だけでなく、「英語で学ぶ」教育を重視しています。
例えば、Global English(グローバル英語)、英語学、英語で開講される専門科目(留学生と一緒に受ける授業)、アカデミックな英語活用科目、海外留学、COILプログラムなどがあります。
さらに、日本文化や社会について英語で学ぶ授業もあり、英語を使って考え、議論する力を育成します。



英語教育において、特に力を入れている点を教えてください。

TOEICなどで測れる英語力だけではなく、「英語でものごとを考え、学び、発信する力」を重視していることです。
本学では「教科学習言語能力」と呼ばれる、英語を使った高度な思考力や表現力の育成に重点を置いています。
もう一つの特徴は、国際的な行動力の育成です。
英語を話せるだけでなく、異文化の人と協働し、自ら行動できる人材を育てるため、留学、国際交流、フィールドワーク、COILなど実践的な学習機会を数多く用意しています。
世界各国へ広がる留学先と留学費用の支援制度


主にどの国・地域への留学が多いですか?

主な留学先は、アメリカ、カナダ、フィンランド、スペイン、中国、韓国、台湾です。
また、短期研修では台湾、ベトナム、フィリピンも人気があります。
また、短期研修では台湾、ベトナム、フィリピンも人気があります。

国や地域によって、学生の成長の仕方に違いはありますか?

はい、あります。英語圏では英語運用能力や自己表現力が大きく伸びる傾向があります。
一方、台湾・韓国・中国などアジア圏では、文化的な近さと違いの両方を体験でき、多文化共生への理解が深まります。
どの地域でも共通して伸びるのは、自主性、コミュニケーション力、異文化適応力です。特に帰国後は視野が広がり、自分の将来を主体的に考える学生が多くなります。


留学費用や利用できる奨学金制度はありますか?

短期語学研修の場合、本学独自の留学支援金制度があり、経済的負担を軽減する仕組みを整えています。
交換留学についてもJASSOの奨学金制度を利用する学生が多くいます。
また、単位認定制度があり、留学期間を含めて4年間で卒業可能です。
英語学習に伸び悩む人へのアドバイスとメッセージ

英語学習が伸び悩んでいる人へのアドバイスをお願いします。

英語学習で大切なのは「勉強するために英語を学ぶ」のではなく、「英語を使って何をしたいか」という目標を持つことです。
例えば、海外の人と友達になる、留学に行く、映画を字幕なしで見る、国際的な仕事に就くなど具体的な目標を設定してください。
また、毎日15分でも継続する、聞く・読む・話す・書くを組み合わせる、間違いを恐れず話す、興味のある内容を英語で学ぶことが上達への近道です。



どのような学生に学んでほしいですか?未来の学生へのメッセージをお願いします。

私たちは、外国語が好きな人、海外や異文化に興味がある人、地域や社会の課題解決に関心がある人、新しいことに挑戦したい人にぜひ来ていただきたいと思っています。
国際文化学科では、英語や多言語を学ぶだけではなく、多様な背景を持つ人々と協働しながら、自分自身も成長することができます。
「世界と地域をつなぐ架け橋になりたい」「世界で学びたい」「多文化共生社会に貢献したい」そんな夢を持つ皆さんをお待ちしています。

Challenge yourself! Go beyond your limits!
山口県立大学の大学情報
| 学校名 | 公立大学法人 山口県立大学 |
| 公式サイト | https://www.yamaguchi-pu.ac.jp/ |
| 住所 | 〒753-8502 山口県山口市桜畠6-2-1 |
| 電話番号 | TEL:083-929-6600 FAX:083-929-6630 |
| SNS | Instagram:https://www.instagram.com/ypukendai/ X(旧Twitter):https://x.com/YPUkendai Youtube:https://www.youtube.com/@Ykendai/featured note:https://note.com/chic_stilt4929 LINE:https://page.line.me/y-kendai |
インタビューを通して見えた、山口県立大学の留学の魅力
山口県立大学の国際文化学部国際文化学科では、英語に加えて中国語または韓国語を学びながら、多文化共生や地域課題の解決、DXの活用など、語学だけにとどまらない幅広い学びに取り組めます。
海外で学ぶ機会も豊富で、協定校への交換留学や2週間程度の短期語学研修に加え、渡航せずに海外大学の学生と学び合うCOILも用意されています。いきなり海外へ行くことに不安がある人でも、国内で国際交流を経験しながら少しずつ準備を進められる環境です。
また、入学時点で高い英語力が求められているわけではなく、体系的な英語教育や少人数教育、学習支援を通して段階的に力を伸ばしていけます。短期語学研修を対象とした大学独自の留学支援金制度や、交換留学で利用できるJASSOの奨学金など、費用面を支える制度があるのも心強いポイントです。
「大学で語学力を伸ばしたい」「海外でさまざまな価値観に触れてみたい」「語学を学ぶだけでなく、その先の社会や地域での活動につなげたい」という人は、山口県立大学の国際文化学科を進路のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
気になった方は、山口県立大学の公式サイトやオープンキャンパスもチェックして、実際の学びや留学制度について詳しく確認してみてください。
【山口県立大学公式HP】https://www.yamaguchi-pu.ac.jp
取材日:2026年8月21日
取材/文:イングリッシュファクター編集部
写真提供:山口県立大学




























