
帰国子女の大学受験でまず候補にすべきなのは、帰国生入試の専用コースを持つ塾・予備校です。
海外在住のまま対策を始めたいならEDUBALやTCK Workshopのような完全オンラインの家庭教師、帰国後に日本で通うなら河合塾・駿台・代ゼミの帰国生コースが現実的な選択肢になります。
この記事では公式サイトで確認できる情報だけを使って11校を比較し、費用の目安と選び方の基準、帰国生入試そのものの仕組みまで整理しました。
帰国子女の大学受験におすすめの塾・予備校11選
まず全11校を、タイプ・オンライン対応・対策範囲・費用で並べて比較します。
| 塾・予備校 | タイプ | 指導形式 | オンラインor通学 | 主な対策範囲 | 費用の目安 | 無料体験・相談 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エフィサージュ | オンライン家庭教師 | 完全個別(マンツーマン) | 完全オンライン | 学科/英検・TOEFL・IELTS・IB/受験計画・過去問分析 | ・30分:4,235円(大学受験対策のAクラス) ・入会金:公式サイトに記載なし | 無料のオンライン説明・カウンセリング |
| 帰国子女アカデミー | 英語・受験専門塾 | 集団+個別オプション | 通塾(首都圏12校)+オンライン受講あり | 英語出願エッセイ/面接/TOEFL・SAT・IB/出願戦略 | ・入会金:38,192円 ・月謝:48,070円(中3〜高3、税込) | ・無料体験レッスン ・オンライン説明会 |
| 名門会オンライン | オンライン家庭教師 | 完全個別(1対1) | 完全オンライン | 学科/帰国生入試の面接・小論文/医学部対策 | ・1時間:4,400円〜(学生講師) ・1時間:6,600円〜(プロ講師、税込) | 無料カウンセリング(体験授業なし) |
| マナリンク | オンライン家庭教師(先生を選ぶ型) | 完全個別(1対1) | 完全オンライン | 先生により異なる(小論文・面接・学科・TOEFLなど) | ・入会金:19,800円(税込) ・授業料は先生ごとに設定 | 月額コースは無料体験あり |
| 河合塾 大学受験科 海外帰国生コース | 大手予備校 | 少人数の集団授業 | 通学(相談はオンライン可) | 学科/小論文/志望理由書/面接/医系対策 | 公式サイトに一覧掲載なし | ・帰国生入試説明会 ・個別相談会 |
| 駿台国際教育センター | 大手予備校 | 集団+個別 | オンライン講座・個別指導あり | 学科/小論文/面接/出願書類/英語資格 | 公式サイトに一覧掲載なし | ・LINE無料相談 ・オンライン個別相談会 |
| 代々木ゼミナール 国際教育センター | 大手予備校 | 集団授業 | 通学(説明会・相談はWeb) | 学科/小論文/社会時事/面接演習 | ・入会金:33,000円 ・授業料:630,000〜950,000円(税込) | ・帰国生入試Web説明会 ・Web個別相談 |
| トフルゼミナール 海外帰国生 | 予備校(英語資格に強い) | 集団+個別 | オンラインカウンセリングあり | TOEFL・SAT・英検/小論文/面接/Essay・志望理由書 | 公式サイトに一覧掲載なし | ・個別相談 ・資料請求 |
| EDUBAL | オンライン家庭教師 | 完全個別(マンツーマン) | 完全オンライン | 小論文/面接/筆記試験/大学別対策/願書添削 | ・入会金:22,000円 ・60分:7,400円 ・学習サポート料:3,300円/月 | 初回の体験授業が無料 |
| TCK Workshop | オンライン家庭教師 | 完全個別 | 完全オンライン | 学科/小論文・Essay/志望理由書/英語資格 | ・入会金:22,000円 ・1時間:9,900〜29,700円 ・運営維持管理費:4,400円/月 | ・無料学習相談(45分) ・体験レッスン |
| 留学館 KIKOKU塾 | 帰国生入試専門塾 | 個別中心+グループ講座 | オンライングループ講座あり | 帰国生入試対策/志望理由書・面接/IELTS/補習 | 公式サイトに掲載なし | ・電話 ・LINE |
「公式サイトに一覧掲載なし」としたのは、大手予備校の帰国生コースは案内書の請求や個別相談を経て学費が確定する仕組みになっているためです。
金額を明示している塾だけを見ても、代ゼミのようなコース一括払い、EDUBALや名門会オンラインのような時間課金、帰国子女アカデミーのような月謝制と、課金の仕組みがばらばらです。
費用構造が違う塾を金額の大小だけで並べても意味がないので、このあとの3タイプの説明と費用の目安も合わせて読んでください。
エフィサージュ|30分単位で受けられる海外子女向けオンライン家庭教師

| サービス名 | 海外子女向けオンライン家庭教師 eFFISAGE(エフィサージュ) |
|---|---|
| タイプ | 海外子女・帰国子女向けオンライン家庭教師。 運営:LIVE株式会社(静岡県静岡市) |
| 対象 | 小学生・中学生・高校生(海外在住中・渡航予定・帰国予定・帰国後) |
| 指導形式 | 完全1対1のオンライン個別指導(Zoom)。 1コマ30分単位で、最低授業時間・最低回数の制限なし |
| オンライン対応 | 完全オンライン |
| 海外からの受講 | 世界各国から受講可。 時差に合わせて希望時間に合う講師を紹介(海外留学中の講師も在籍) |
| 主な対策範囲 | ・帰国生入試・大学受験の学科(国語・英語・数学・理科・社会) ・英検・TOEFL・IELTS・IB ・受験計画づくり・過去問の傾向分析 ・帰国子女枠の受験情報の提供 |
| 料金(1コマ30分) | ・Aクラス(大学受験対策など):4,235円(税込) ・Bクラス(高校基礎レベルなど):3,630円(税込) ・入会金:公式サイトに記載なし ※受けた授業の分だけ支払う後払い制 |
| 講師体制 | 難関大在籍・帰国子女・留学中の講師が在籍(紹介制で採用)。 講師とは別に家庭ごとの担当サポートスタッフがつく |
| 無料体験・相談 | ・保護者向けの無料オンライン説明・カウンセリング ・希望者は子ども本人のシステム体験 |
| 公式サイト | https://effisage.com/ |
エフィサージュは、海外在住中から帰国後まで同じ窓口で見てもらえるオンライン家庭教師です。授業は30分単位で組めて最低回数の縛りもないため、現地校の課題が重なる時期だけ回数を減らすといった調整がしやすくなっています。
講師とは別に担当スタッフが受験計画を立てる
家庭ごとに担当のサポートスタッフがつき、受験計画づくりや志望校の過去問の傾向分析、帰国子女枠の受験情報の提供を受け持ちます。授業は講師、進路と保護者のサポートはスタッフという分担なので、日本の入試情報が届きにくい海外在住の家庭でも相談先に困りません。
休んだ月は費用がかからない後払い制
料金は受けた授業の分だけを後から払う仕組みで、一時帰国などで休止している期間の費用はかかりません。大学受験対策にあたるAクラスは30分4,235円(税込)なので、1時間に換算すると8,470円です。
注意点
大学受験に絞った専用コースはなく、公式サイトに大学の合格実績も載っていません。講師は大学生が中心で、小論文や志望理由書を専門に指導する体制は明示されていないため、書類対策を重視するなら無料説明の段階で担当できる講師がいるかを確認してください。
- 現地校の予定に合わせて授業回数を柔軟に変えたい人
- 英検やIBの対策と入試の学科対策を同時に進めたい人
- 受験計画や情報収集を担当スタッフに任せたい人
帰国子女アカデミー|英語で出願する入試とSAT・TOEFL対策に強い英語塾

| サービス名 | 帰国子女アカデミー(KA)大学進学準備コア(University Prep) |
|---|---|
| タイプ | 帰国生と英語上級者のための英語・受験専門塾(2004年開校)。 運営:KA INTERNATIONAL株式会社(東京都目黒区) |
| 対象 | 大学進学準備コアは中3〜高3 |
| 指導形式 | 集団のコアクラス(週1回115分)が中心。 出願エッセイ講座・オンライン家庭教師を個別のオプションで用意 |
| オンライン対応 | 通信コース「DL Live」で校舎の授業をライブ受講できる。 エッセイ添削に特化した「DL Flex」もあり |
| 海外からの受講 | DL Liveに海外の時間帯に合わせたクラスがあり、帰国前から受講可 |
| 校舎 | 東京・神奈川・千葉に12校(都立大学校・渋谷校・三田校・吉祥寺校・たまプラーザ校・船橋校など) |
| 主な対策範囲 | ・英語の出願エッセイ・志望理由書 ・面接 ・TOEFL・SAT・ACT・AP・IB ・志望校選び・出願戦略 |
| 料金(税込) | ・入会金:38,192円 ・月謝:48,070円(中3〜高3の大学進学準備コア) ・年会費:別途(初年度は月割) ・英語出願エッセイ作成講座(8週間):82,720円(在籍生は57,904円) |
| 講師体制 | 講師は全員トレーニングを修了したネイティブスピーカー。 授業は100%英語 |
| 無料体験・相談 | ・無料体験レッスン(事前にオンラインのレベルチェックあり) ・オンライン説明会 ・資料請求 |
帰国子女アカデミーは、授業をすべて英語で行う帰国生・英語上級者向けの塾です。早稲田SILSや慶應PEARL、上智FLA、ICUのように英語で出願する学部・プログラムを狙う人が主な対象で、帰国生入試と総合型選抜、海外大学の出願までを同じコースで扱っています。
学部ごとの英語出願エッセイに対応している
出願エッセイの講座では、早稲田のSILS・TAISI、慶應のPEARL・GIGA、上智のFLA、東大のCollege of Design、ICU、国際教養大学など、対応する大学・プログラムを公式サイトで具体的に挙げています。高3向けには7日間の最終添削講座もあり、出願直前に書類だけ見てもらう使い方もできます。
月謝にTOEFL・SAT対策の受け放題が含まれる
中3〜高3の大学進学準備コアは月謝48,070円(税込)で、英語のコアクラスに加えてTOEFL iBT・SAT・英検対策のオンライン講座を追加料金なしで受けられます。出願に必要なスコアづくりと書類の準備を、1つの月謝のなかで並行して進められます。
注意点
対策の中心は英語での出願で、日本語の小論文や日本語の学科試験の対策は公式サイトに記載がありません。授業が完全英語なので相応の英語力が前提になり、日本語で小論文を書く形式の帰国生入試を受けるなら、ほかの塾との併用を考えたほうが安心です。
- 早稲田SILS・慶應PEARL・上智FLAなど英語学位プログラムを狙う人
- TOEFLやSATのスコアと出願エッセイを同時に仕上げたい人
- 海外大学との併願を考えている人
名門会オンライン|プロ講師の1対1指導を海外から受けられる

| サービス名 | 名門会オンライン |
|---|---|
| タイプ | オンライン指導専門の完全1対1個別指導。 運営:株式会社名門会(リソー教育グループ) |
| 対象 | 小学生〜高卒生・大学生・社会人再受験生 |
| 指導形式 | 完全1対1の個別指導。 月の授業時間と回数は相談して決める |
| オンライン対応 | 完全オンライン(独自システム「MEIOS」でブラウザから受講)。 手元カメラでノートを映しながら指導 |
| 海外からの受講 | 世界のどこからでも受講可。 海外在住者向けの問い合わせフォームと海外からの専用電話番号あり |
| 主な対策範囲 | ・学科(大学受験・医学部受験) ・帰国生入試の面接・小論文 ・学校別の出題傾向への対策 |
| 料金(税込) | ・学生講師コース:1時間4,400円〜 ・社会人プロ講師コース:1時間6,600円〜 ※指導内容・学年により異なる ※入会金・通信費のオンラインへの適用は無料カウンセリングで要確認 |
| 講師体制 | ・社会人プロ講師(名門会家庭教師センター在籍) ・学生講師(医学部医学科・東大・京大・早慶などの在籍者) 講師とは別に教務担任がつく |
| 2026年度の合格実績 | 名門会グループ合算で ・東京大学6名 ・早稲田大学27名 ・慶應義塾大学25名 ・医学部222名 ※帰国生入試の内訳は公式記載なし |
| 無料体験・相談 | 無料カウンセリング(保護者のみの参加も可)。 無料の体験授業はなし |
名門会オンラインは、プロ家庭教師の名門会がオンライン指導を専門に提供しているサービスです。完全1対1で、社会人プロ講師と難関大の学生講師のどちらに習うかを選べます。
帰国生入試の面接・小論文と学科をまとめて頼める
公式サイトでは中学・高校・大学・医学部とあわせて帰国生入試にも対応するとしており、帰国生入試に詳しい教師が面接対策や小論文、学校別の特殊な出題傾向まで指導すると案内しています。理系学部で数学や理科の学科試験が課される場合も、医学部受験の実績がある講師陣から対策を受けられます。
講師とは別に教務担任がつく
授業を担当する講師のほかに教務担任がつき、保護者への定期報告や面談を行います。講師の交代も可能なので、海外在住で日本の入試準備の進み具合を把握しにくい家庭でも、学習状況を第三者の目で確認してもらえます。
注意点
帰国生の大学入試に特化したコースや、帰国生入試の実績の内訳は公式サイトに載っていません。料金も「〜」表記で、無料の体験授業は行っていないため、講師との相性は無料カウンセリングで講師像を聞いて判断することになります。時差への対応方法も記載がないので、受講できる時間帯は事前に確認してください。
- 理系学部・医学部の帰国生入試で学科試験の対策が必要な人
- プロ講師から1対1で習いたい人
- 保護者も学習状況を定期的に把握しておきたい人
オンライン家庭教師マナリンク|帰国子女に対応する先生を自分で選べる

| サービス名 | オンライン家庭教師マナリンク |
|---|---|
| タイプ | 先生を選んで申し込むマッチング型のオンライン家庭教師。 運営:株式会社NoSchool(東京都千代田区) |
| 対象 | 小学生・中学生・高校生・浪人生・社会人 |
| 指導形式 | 1対1のオンライン個別指導(Zoom・Google Meet)。 授業時間・回数は先生ごとのコースで決まる |
| オンライン対応 | 完全オンライン。 専用アプリで宿題の提出・チャット・振替ができる |
| 海外からの受講 | 海外在住者の受講に対応。 海外在住の先生もおり、アプリの表示時刻を現地時間に調整できる |
| 主な対策範囲 | 先生により異なる。 ・帰国子女枠の受験(面接・作文・小論文) ・帰国後の国語・数学のキャッチアップ ・TOEFL・AP ・総合型・学校推薦型選抜 |
| 帰国子女に対応する先生 | 特集ページの掲載は「帰国子女」39名・「海外子女」69名(満席の先生を含む) |
| 料金 | ・入会金:19,800円(税込) ・授業料:先生ごとに設定(高校生の月額目安は18,000〜25,000円) ・システム利用料・解約金なし ※海外在住でも消費税がかかる |
| 講師体制 | 審査に合格した社会人のプロ講師が中心(一部の大学院生を除き学生講師なし)。 在籍800名超 |
| 無料体験・相談 | ・月額コースは無料体験あり(原則1回45〜60分、複数の先生で体験可) ・公式LINEで相談を受付 |
マナリンクは、登録している先生のプロフィールや自己紹介動画、料金を見比べて自分で選ぶ形のオンライン家庭教師です。帰国子女・海外子女の特集ページがあり、帰国子女枠の受験や帰国後の日本語・数学のキャッチアップを扱う先生を探せます。
複数の先生と無料体験して比べられる
月額コースにはすべて無料体験があり、複数の先生と体験してから決められます。公式も3名程度との比較をすすめていて、小論文と数学で別々の先生を選ぶといった使い方も可能です。
入会金と授業料以外の費用がかからない
必須の費用は入会金19,800円(税込)と授業料だけで、システム利用料や解約金、講師紹介料はかかりません。公式の合格体験記には、海外のハイスクールから帰国生徒入試で東北大学医学部医学科に合格した事例も掲載されています。
注意点
掲載されている帰国生向けの講座は中学・高校受験や帰国後のキャッチアップ向けが中心で、高校生の帰国生大学入試に絞った講座は自分で探す必要があります。時間帯の調整は先生ごとの対応で、返金も原則行っていないため、体験の段階で現地時間の何時に受けられるかを確かめておきましょう。
- 先生の経歴や人柄を見比べて自分で選びたい人
- 小論文・数学・TOEFLなど科目ごとに先生を分けたい人
- 入会金以外の固定費を抑えたい人
河合塾 大学受験科 海外帰国生コース|少人数の集団授業と寮

| サービス名 | 河合塾 大学受験科 海外帰国生コース |
|---|---|
| タイプ | 大手予備校の帰国生専用コース |
| 対象 | 大学受験科は高校卒業生。 まんぷく講座・みつめる講座は10〜12年生 |
| 指導形式 | 少人数制の集団授業+担任によるサポート |
| オンライン対応 | 授業は通学。 入塾相談は対面・オンライン面談の両方に対応 |
| 海外からの受講 | 大学受験科は通学コースのため、海外在住のままの受講は不可。 北米事務所や公式SNSで帰国生入試の情報を発信 |
| 主な対策範囲 | ・学科 ・小論文 ・志望理由書 ・面接 ・医系対策(小論文・面接) |
| 主な講座 | ・大学受験科 ・まんぷく講座(小論文・数学) ・みつめる講座(志望理由書対策) ・夏期・冬期講習 |
| 住環境 | 塾生向けの寮を用意 |
| 料金 | 公式サイトに一覧掲載なし。 インターネット申込・資料請求または問い合わせで確認 |
| 無料体験・相談 | ・帰国生入試説明会 ・個別相談会 |
| 問い合わせ | 電話: 03-3830-1371(受付は平日9:00〜17:00) メール:kikoku@kkc.kawaijuku.jp |
河合塾の海外帰国生コースは、帰国後に日本で腰を据えて受験勉強をする人に向いた選択肢です。柱になるのは高卒生対象の「大学受験科」で、少人数制の授業と担任によるサポートを組み合わせた予備校型の入試対策になります。
帰国前・在学中から使える単科講座がある
河合塾で見ておきたいのは、10〜12年生が対象の単科講座です。小論文と数学を扱う「まんぷく講座」、志望理由書対策の「みつめる講座」があり、現地校やインター校に在学しているうちから、帰国生入試で必要になる書類と小論文の準備に着手できます。
医学部志望者向けの医系対策が独立している
医学部志望者向けには、小論文と面接の医系対策が独立した講座として用意されています。大学受験科で学科の対策を進めながら、医系特有の小論文と面接を同じ予備校のなかで仕上げられます。
注意点
大学受験科は高卒生対象の通学コースなので、海外在住のまま本科の授業を受けることはできません。学費も公式サイトに一覧が出ていないため、比較段階では資料請求か問い合わせが前提になります。
- 現地校を卒業して帰国し、1年かけて難関大や医学部を狙う人
- 在学中から小論文と志望理由書だけ先に固めておきたい人
- 寮に入って受験勉強に専念したい人
駿台国際教育センター|海外校19校舎と帰国前指導

| サービス名 | 駿台国際教育センター 大学受験コース |
|---|---|
| タイプ | 大手予備校の帰国生専門部門(学校法人駿河台学園) |
| 対象 | 高校生・高卒生 |
| 指導形式 | 集団授業+個別サポート(小論文・面接・出願書類) |
| オンライン対応 | オンライン個別指導あり。 イベントもオンラインで視聴・受講できる |
| 海外からの受講 | 駿台海外校をアメリカ・ヨーロッパ・アジア各地に全19校舎。 現地にいるうちから受けられる「帰国前指導」あり |
| 主な対策範囲 | ・学科 ・小論文 ・面接 ・出願書類 ・英語資格(TOEFL・SAT・IELTS・英検) |
| 主なコース | ・帰国生大学受験 直前コース ・一時帰国生向け季節講座 ・帰国前指導 |
| 添削体制 | AIが志望動機書を添削。 期間内は回数無制限で添削指導を受けられる |
| 料金 | 公式サイトに一覧掲載なし。 LINE無料相談・オンライン個別相談会で確認 |
| 2026年度の合格実績 | ・東京大学7名 ・一橋大学5名 ・京都大学3名 ・早稲田大学18名(政治経済15名) ・慶應義塾大学59名 |
| 無料体験・相談 | ・LINE無料相談 ・オンライン個別相談会 |
駿台国際教育センターは、帰国生の大学受験で合格実績を数字で押し出している予備校です。2026年度は東大7名、一橋5名、京大3名、早稲田18名、慶應59名という実績を公式サイトに掲載しています。
帰国前から帰国後まで一本の線でつながる
駿台の強みは、海外校19校舎という現地拠点と国内の国際教育センターがつながっていることです。「帰国前指導」というコースが独立して置かれていて、現地にいるうちから帰国生入試を見据えた準備を始められます。一時帰国のタイミングだけを使う季節講座もあるので、夏休みや年末に日本へ戻る予定があるなら短期で入試対策を挟めます。
AIによる志望動機書の添削が回数無制限
志望動機書の添削にAIを使う仕組みを公式サイトで案内しており、学科ごとに求められる志望動機に対応し、期間内は何回でも添削指導を受けられるとしています。ミスの指摘だけでなく、より伝わりやすい表現の提案まで返ってくるとされ、大手予備校のなかでは書類対策の回数を気にしなくていい設計が目立ちます。
注意点
学費が公式サイトに掲載されていないため、他校との金額比較には相談が必要です。直前コースが軸になっている構成上、高1・高2の段階から長期で伴走してもらう使い方にも向きません。
- 難関国立大や早慶を本気で狙う人
- まだ海外にいて帰国前から動き出したい人
- 一時帰国の期間だけ集中的に対策したい人
代々木ゼミナール 国際教育センター|文理と受験時期で分かれたコース設計

| サービス名 | 代々木ゼミナール 国際教育センター 帰国大学受験コース |
|---|---|
| タイプ | 大手予備校の帰国生専門部門(1987年に東京・大阪で開講) |
| 対象 | ・海外高校卒業生・卒業見込み者 ・帰国生受け入れ高校の新3年生 ・一時帰国生 |
| 指導形式 | 集団授業(学力テストの成績でクラス編成) |
| オンライン対応 | 授業は通学。 説明会・個別相談はWebで参加できる |
| 海外からの受講 | 校舎は東京(本部校)・大阪(大阪南校)の2拠点で、通学が前提 |
| コース区分 | 文系・理系×受験時期の3区分 ・9・10月入試 ・11・12月入試 ・2月入試 |
| 主な対策範囲 | ・入試論述現代文 ・テーマ別小論文研究 ・入試小論文演習 ・時事研究 ・最新社会時事 ・入試総合英語 ・面接演習 |
| 料金(税込) | ・入会金:33,000円 ・授業料:630,000〜950,000円(海外高校卒業生向けコース) ・国内高校在学の帰国生向けコースは350,000円から |
| 追加費用 | テキストは無償交付 |
| 割引・免除 | ・入会金免除制度(本人在籍・兄弟姉妹・早期申込・説明会参加) ・一部コースに特待生制度(入会金と授業料の一部免除) |
| 無料体験・相談 | ・帰国生入試Web説明会 ・帰国生入試Web個別相談 |
代ゼミの国際教育センターは、大手3校のなかで学費を公式サイトに明記している唯一の予備校です。入会金33,000円+授業料630,000〜950,000円(税込)が海外高校卒業生向けコースの金額で、国内高校在学の帰国生向けコースは授業料350,000円からと別の体系になります。
受験時期で3つに分かれるコース設計
代ゼミの帰国大学受験コースは、志望校の入試が何月にあるかでコースが分かれています。9・10月入試の慶應・早稲田・上智・ICUを狙う難関私立文系コースは6月末から10月下旬まで、2月入試の東大・京大・一橋を狙うコースは6月末から3月上旬までと期間そのものが違うため、秋入試で決めるつもりなら費用を抑えられます。慶應(総合政策・環境情報)、ICU、上智(国際教養)などの秋期入学入試に合格して入学する場合は、9月以降の授業料が一部返金される規定も明記されています。
割引・免除の制度が多い
入会金は、兄弟姉妹が受験学年コースを受講している場合や、本人が2024・2025年度に受験学年コース・一時帰国生コースを受講していた場合は全額免除です。それ以外の講座を受講していた場合、2026年3月31日までに学費を納入した場合、帰国生入試Web説明会に申し込んだ場合は半額免除になります。TOEFLまたはIELTSと統一試験の成績で書類審査を通れば、入会金と授業料の一部が免除される特待生制度も用意されています。
注意点
校舎は東京と大阪の2拠点で、集団授業が基本です。クラスのレベルは学力テストの成績で指定されるため、個別に伴走してほしい人や、海外在住のまま受講したい人には合いません。
- 費用を先に確定させて比較したい人
- 9・10月の秋入試で慶應・早稲田・上智・ICUを狙う人
- 英語資格のスコアが揃っていて特待生を狙える人
トフルゼミナール 海外帰国生|英語資格と国内海外併願に強い予備校

| サービス名 | トフルゼミナール 海外帰国生 |
|---|---|
| タイプ | 英語資格試験に強い予備校(帰国生の支援歴40年) |
| 対象 | ・海外帰国生 ・一時帰国生 ・海外就学経験生 ・国内インター校生 ・交換・派遣留学帰国生 |
| 指導形式 | 集団授業+個別指導 |
| オンライン対応 | カウンセラーによるオンラインの進路・学習カウンセリングに対応。 校舎が近くにない人向けの案内あり |
| 主な対策範囲 | ・大学受験対策 ・英語資格(TOEFL・IELTS・英検・TEAP・SAT等) ・日本語小論文 ・面接 ・英文Essay ・志望理由書 |
| 併願サポート | ・秋入学(9月入学) ・国内海外併願 ・英語で学位が取れる国内大学 ※いずれも相談に対応 |
| 料金 | 公式サイトに一覧掲載なし。 個別相談・資料請求で確認 |
| 無料体験・相談 | ・個別相談 ・資料請求 |
トフルゼミナールは、帰国生入試のなかでも英語資格のスコアづくりを軸に据えたい人向けの予備校です。TOEFL・IELTS・英検・TEAP・SATを扱う体制が、そのまま帰国生の入試対策につながっています。
現地校の成績と履修科目まで踏み込んで指導する
公式サイトでは、帰国生の準備事項として「現地校での成績を上げる」ことを最初に挙げ、言葉のハンデを受けにくい科目ばかり履修するのは得策でないと踏み込んで書いています。成績の評定だけでなく、成績の推移や履修科目の内容も見られるという説明です。
9月入学と国内海外併願まで相談できる
北半球のカリキュラムで学ぶ帰国生が9月入学を狙うならG11(高2)から、南半球のカリキュラムで学ぶ帰国生が4月入学を狙うなら11〜12月の夏休み時期から準備を始めるのが望ましいと、スケジュールの目安まで示されています。日本の大学と海外大学を併願したい場合や、英語で学位が取れる国内の学部を探している場合も相談先になります。
注意点
強みが英語資格と国際系の進路設計に寄っているため、理系学部の学科試験を厚く対策したい場合は物足りない可能性があります。学費も公式サイトには出ていません。
- TOEFLやSATのスコアが出願要件に届いていない人
- 日本語の小論文から基礎をやり直したい人
- 国内と海外の大学を併願したい人
EDUBAL|教師全員が帰国子女のオンライン家庭教師

| サービス名 | EDUBAL 帰国子女大学受験コース |
|---|---|
| タイプ | 海外子女・帰国子女向けオンライン家庭教師 |
| 指導形式 | テレビ電話を使ったリアルタイムのマンツーマン個別指導 |
| オンライン対応 | 完全オンライン |
| 海外からの受講 | 国別の指導対応時間を公式サイトで公開 |
| 主な対策範囲 | ・小論文 ・面接 ・筆記試験 ・大学別対策 ・願書の添削 ・受験校の絞り込みと計画立て ※TOEFLコース・SATコースは別途用意 |
| 料金 | ・入会金:22,000円 ・授業料:60分7,400円(週1回60分なら月4回で29,600円) ・学習サポート料:3,300円/月(指導があった月に加算) ※国内受講の場合は上記金額に消費税を含む |
| 追加費用 | 時間課金のため、添削や模擬面接を増やした分は授業料に加算される |
| 講師体制 | 教師は全員帰国子女。 帰国子女受験で合格した教師が700名以上在籍(2018年6月時点) |
| 無料体験・相談 | 体験授業は1回2,420円。 初回のみ無料(1家庭につき1回) |
EDUBALは、教師が全員帰国子女という点を看板にしているオンライン家庭教師です。帰国子女受験で大学に合格した教師が700名以上在籍していると公式サイトに記載があり、志望校の出身教師を指名して受講できます。
帰国生入試を通った教師から面接と小論文を教わる
帰国生入試の面接と小論文は、一般入試の対策ノウハウがそのまま使えません。EDUBALが打ち出しているのは、同じ入試を自分で通った教師が指導にあたるという点で、情報が少なくて不安という状態から入る受験生でも、経験者から具体的な話を聞けます。
国別の指導対応時間を公開している
各国の指導対応時間を公式サイトで公開しているので、海外在住でも時間が合うかを申し込む前に確認できます。入塾してから現地時間で受講できないと分かる、というミスマッチを避けられます。
注意点
料金は60分7,400円の時間課金です。週1回60分なら月29,600円(+学習サポート料3,300円)で収まりますが、志望理由書の書き直しや模擬面接を繰り返す時期に授業回数を増やすと、月謝はそのぶん膨らみます。
- 志望校に在籍していた教師から直接指導を受けたい人
- 週1回のペースで長く続けたい人
- 英語資格のスコアアップも同じ窓口で頼みたい人
TCK Workshop|70か国対応で講師ランクを選べるオンライン塾

| サービス名 | TCK Workshop 帰国子女大学受験対策 |
|---|---|
| タイプ | 海外・帰国子女向けオンライン家庭教師。 運営:株式会社TCK Workshop(東京都千代田区丸の内) |
| 指導形式 | 完全個別。 30分から受講可能(高校生・受験生は120分の依頼も多い) |
| オンライン対応 | 完全オンライン |
| 海外からの受講 | 世界70か国・2,400名以上の指導実績。 海外在住者は消費税が非課税で、支払通貨をJPYとUSDから選べる |
| 主な対策範囲 | ・各科目の学科対策 ・英検・TOEIC・TOEFL ・日本語小論文 ・英語Essay ・志望理由書 |
| 料金(税込) | ・入会金:22,000円(初月のみ、一世帯につき一口) ・運営維持管理費:4,400円(授業料が発生した月のみ) ・授業料(1時間) 講師:9,900円 アドバンス講師:12,100円 プロ講師:13,750円 トッププロ講師:18,700円 プレミアム講師:23,100円 特別講師:29,700円〜 |
| 講師体制 | ほぼ全員が帰国子女でネイティブレベルの英語力。 授業を英語で受けることも可能 |
| 無料体験・相談 | プロ講師相談員による45分のオンライン学習相談が無料。 体験レッスン後に入会を判断できる |
TCK Workshopは、講師のランクを予算に合わせて選べるオンライン家庭教師です。1時間あたりの授業料は税込9,900円から29,700円までと幅があり、科目や目的ごとに使い分けられる料金体系になっています。
海外在住なら消費税がかからず、ドル払いも選べる
海外居住者は入会金・運営維持管理費・授業料のいずれも非課税で、支払通貨をJPYとUSDから選べます。為替の影響を受けにくくしたい駐在家庭にとっては、地味ですが効く仕様です。
帰国前から帰国後まで同じ講師体制で見てもらえる
指導実績は世界70か国・2,400名以上で、帰国前から帰国後まで同じ講師体制で見てもらえる点を公式サイトが強調しています。講師はほぼ全員が帰国子女なので、日本語がまだ不安な生徒に英語で授業を行うことも可能です。
注意点
時間課金型なので、書類と面接を作り込む時期の総額は読みにくくなります。体験レッスンまでに講師の面談とマッチングで1週間ほどかかると公式FAQに記載があるため、出願直前の駆け込みにも向きません。
- 海外在住で税・通貨の条件を重視する人
- 英語で授業を受けたい人
- IB・AP・A-levelなど現地カリキュラムの補習も同時に頼みたい人
留学館 KIKOKU塾|現地校の補習と帰国生入試対策を並行する

| サービス名 | 留学館 KIKOKU塾 |
|---|---|
| タイプ | 帰国生入試対策と補習校の学習指導塾 |
| 指導形式 | 個別レッスン中心+オンラインのグループ講座 |
| オンライン対応 | 大学入試対策のオンライングループ短期集中講座を開講 |
| 海外からの受講 | ニュージーランド(クライストチャーチ等)で短期集中グループ講座を開催 |
| 主な対策範囲 | ・帰国生入試対策 ・志望理由書・面接 ・IELTS(4技能総合/リーディング集中) ・現地校、補習校の補習 |
| 主なコース・講座 | ・大学入試コース ・志望理由書・面接総合対策サポートコース ・IELTS4技能総合対策 ・IELTSリーディング集中対策 |
| 料金 | 公式サイトに掲載なし。 問い合わせで確認 |
| 無料体験・相談 | 電話・LINEで相談を受付 |
| 問い合わせ | 0120-061-068(受付10:00〜18:30、土日祝を除く) |
留学館のKIKOKU塾は、帰国生入試の対策と現地校・補習校の学習指導を1つの塾で見てくれるのが特徴です。個別レッスンが中心で、国内と現地の両方に指導体制を持っています。
志望理由書と面接だけを切り出したコースがある
2026年5月に「志望理由書・面接総合対策サポートコース」を開講しており、帰国生入試で配点が重い部分だけを単独で頼めます。大学入試対策のオンライングループ短期集中講座も夏期に開講しているため、海外にいながら短期間だけ集中して入試対策を挟むという使い方ができます。
IELTS対策と帰国生入試対策を並走できる
IELTSの4技能総合対策やリーディング集中対策も講座として立っており、英語資格のスコアづくりと帰国生入試の対策を同じ塾で並走させられます。現地校の補習まで含めて1か所にまとめられるので、複数の塾を掛け持ちしたくない家庭には合います。
注意点
料金が公式サイトに掲載されていないため、比較のためには問い合わせが必要です。講座が開講のタイミングごとに案内される形なので、いつでも同じメニューが受けられるとは限りません。
- 現地校の勉強と帰国生入試の準備を両立させたい人
- 志望理由書と面接だけをピンポイントで見てほしい人
- IELTSのスコアが必要な人
帰国子女の大学受験塾に多い3タイプと費用構造の違い

各校を並べて見ると、帰国子女の大学受験塾は費用構造がまるで違う3タイプに分かれます。
ここを混同したまま金額を比べると、判断を誤ります。
通学型の帰国生コースがある大手予備校
河合塾・駿台・代ゼミ・トフルゼミナールがこのタイプです。
帰国生専用のクラスがあり、学科試験・小論文・面接・書類までを1年間のカリキュラムとして受けられます。
代ゼミの例だと授業料は税込630,000〜950,000円で、期間はおおむね6月末から入試までです。
寮や指定の学生会館を用意している予備校もあるため、家族が海外に残ったまま本人だけ帰国して受験するケースにも対応できます。
逆に言えば、海外在住のまま本科の授業を受けることは基本的にできません。
オンライン家庭教師(時間課金型)
EDUBAL・TCK Workshop・エフィサージュ・名門会オンライン・マナリンクがこのタイプです。
1時間あたりいくらという課金なので、必要な科目・必要な時間だけ切り取って使えます。
EDUBALは60分7,400円、TCK Workshopは1時間税込9,900円からで、週1回なら月3万円前後から始められます。
注意点は、志望理由書の書き直しや模擬面接を繰り返す時期に授業を増やすと、そのまま請求額が伸びることです。
「回数を気にせず直したい」というニーズと、時間課金という仕組みは相性がよくありません。
帰国生入試・総合型選抜の専門塾(定額型)
帰国子女アカデミーと留学館KIKOKU塾がこのタイプです。
とくに帰国子女アカデミーは、中3〜高3の月謝48,070円(税込)にTOEFL・SAT・英検対策のオンライン講座の受け放題が含まれる設計です。
受ける講座が増えても月謝は変わらないため、英語資格のスコアづくりと出願準備を並行する時期ほど、この課金方式が総額として効いてきます。
ただし専門塾は対策範囲を絞っているぶん、数学や理科の学科試験対策は手薄になりがちです。
理系学部志望なら、専門塾と家庭教師の併用も選択肢に入れてください。
帰国子女の大学受験塾の選び方5つのチェックポイント

タイプを絞ったら、次は個別の塾を以下の5点で見てください。
- 帰国生入試の専用コースと実績があるか
- 小論文・面接・出願書類を一括で見てもらえるか
- 添削と面接練習に回数制限・追加料金がないか
- 海外在住なら時差とオンライン対応が現実的か
- 帰国生入試と総合型選抜の併願まで相談できるか
帰国生入試の専用コースと実績があるか
一般入試向けの塾に帰国生が混ざると、そもそも試験科目が違うため対策がかみ合いません。
帰国生入試は学科試験の科目数が少ない代わりに、書類・小論文・面接・英語資格のスコアで判断される割合が高くなります。
「帰国生コース」「帰国子女受験コース」といった専用の枠があるか、そして帰国生入試での合格実績を公開しているかを確認しましょう。
駿台が大学別の合格者数を出しているように、実績を数字で示している予備校は比較しやすい相手です。
小論文・面接・出願書類を一括で見てもらえるか
帰国生入試でつまずきやすいのは、英語ではなく日本語の小論文と志望理由書です。
現地校で数年過ごした受験生は、日本語で論理的に書く訓練から離れているケースが多いためです。
この3つを別々の塾に分けると、志望理由書に書いた内容と面接で話す内容がずれるという事故が起きます。
1つの塾で一括して見てもらえるかどうかは、想像以上に重要な基準です。
添削と面接練習に回数制限・追加料金がないか
志望理由書は書き直した回数で仕上がりが変わります。
ところが多くの塾は、添削1回いくら・模擬面接1回いくらという形で追加料金が発生します。
駿台がAIによる志望動機書の添削を期間内無制限としているのは、この点への対応です。
問い合わせの段階で「添削は何回まで無料ですか」「模擬面接は別料金ですか」を必ず聞いてください。
海外在住なら時差とオンライン対応が現実的か
「オンライン対応」と書いてあっても、実際に受講できる時間帯が日本時間の夕方だけなら、北米在住の生徒には使えません。
EDUBALは国別の指導対応時間を公式サイトで公開していて、TCK Workshopは70か国での実績を掲げています。
エフィサージュは時差に合わせて希望の時間帯に合う講師を紹介するとしており、海外留学中の講師も在籍しています。
問い合わせるときは「現地時間の何時から受講できますか」という聞き方をするのが確実です。
帰国生入試と総合型選抜の併願まで相談できるか
海外経験のある受験生は、帰国生入試と総合型選抜の両方に出願資格を持つことがよくあります。
どちらが有利かは大学・学部ごとに違い、募集人数も選考方法も変わります。
両方を横断して見ている塾なら、出願先の組み合わせから逆算して書類を作り分けられます。
帰国子女アカデミーは帰国生入試・総合型選抜・海外大学の出願を同じコースで扱っており、トフルゼミナールも国内海外併願や9月入学の相談窓口になっています。
帰国子女の大学受験塾にかかる費用の目安

2026年10月時点で各社公式サイトに掲載されている金額を、タイプ別に整理しました。
| タイプ | 初期費用 | 月あたりの費用 | 受験までの総額イメージ |
|---|---|---|---|
| 通学型の大手予備校 (代ゼミの公表額) | 入会金33,000円(税込) | コース一括のため月額表示なし | 授業料630,000〜950,000円(税込)に加えて寮費が別途 |
| オンライン家庭教師 (EDUBAL) | 入会金22,000円 | 週1回60分で29,600円+学習サポート料3,300円 | 週1回ペースで年間40万円前後。回数を増やすと比例して増加 |
| オンライン家庭教師 (TCK Workshop) | 入会金22,000円(税込) | 1時間9,900〜29,700円(税込)+運営維持管理費4,400円 | 講師ランクと時間数で大きく変動。海外在住は非課税 |
| オンライン家庭教師 (エフィサージュ) | 公式サイトに入会金の記載なし | 30分4,235円(大学受験対策のAクラス・税込) | 受けた分だけの後払い。週1回60分なら月33,880円 |
| オンライン家庭教師 (名門会オンライン) | オンラインの料金ページに記載なし | 1時間4,400円〜(学生講師)/6,600円〜(社会人プロ講師)(税込) | 週1回60分なら月17,600円〜(学生講師)/26,400円〜(プロ講師)。指導内容と学年で変動 |
| オンライン家庭教師 (マナリンク) | 入会金19,800円(税込) | 先生ごとに設定(高校生の月額目安18,000〜25,000円) | 目安どおりなら年間22〜30万円+入会金。システム利用料・解約金なし |
| 月謝制の英語専門塾 (帰国子女アカデミー) | 入会金38,192円+年会費(税込) | 月謝48,070円(中3〜高3の大学進学準備コア・税込) | 1年続けて約58万円+入会金・年会費。出願エッセイ講座は別料金 |
数字を並べると、通学型の予備校は寮費を含めると年間150万円規模、オンライン系は年間20〜80万円規模というのが大まかな相場感です。
ただし総額を左右するのは月謝そのものより、添削と面接練習の追加料金です。
時間課金型で志望理由書を10回書き直せば、その時間ぶんの授業料が上乗せされます。
逆に月謝が定額の塾なら、月謝に含まれる範囲であれば受ける回数が増えても費用は変わりません。
自分の志望校が書類と面接で決まるタイプの入試なのかどうかで、どちらが得かは変わります。
なお、河合塾・駿台・トフルゼミナール・留学館KIKOKU塾は公式サイトに学費の一覧を掲載していないため、上表には含めていません。
金額は資料請求または個別相談で確認してください。
帰国子女の大学受験(帰国生入試)とは

帰国生入試は、海外の学校で学んだ受験生を対象に、一般入試とは別枠で行われる選抜です。
帰国子女枠入試と呼ばれることもあります。
帰国生入試の出願資格でよく問われる条件
出願資格は大学・学部ごとに定められていて、内容もかなり違います。
よく問われるのは次のような条件です。
- 海外での在学期間(最終学年を含めて継続2年以上など、年数と時期の指定がある)
- 外国の学校教育における12年の課程を修了しているか、それに準ずるか
- 統一試験(SAT、IB、A-level、現地の卒業資格試験など)のスコア提出
- 英語資格(TOEFL、IELTS、英検など)のスコア提出
- 帰国後の経過年数
この条件は同じ大学でも学部によって異なり、年度ごとに変更されることもあります。
「◯年以上の海外在住が必要」という一般論だけで判断せず、必ず志望校の最新の募集要項で確認してください。
要件を満たしているかの判断が難しい場合は、帰国生入試を専門に扱う塾の無料相談で見てもらうのが早いです。
試験は書類・小論文・面接・英語資格が中心
帰国生入試の選考は、一般入試ほど学科試験に寄っていません。
中心になるのは、出願書類(志望理由書・自己PR・成績証明書)、日本語の小論文、面接、そして英語資格や統一試験のスコアです。
理系学部を受ける場合は、これに加えて数学や理科(物理・化学・生物)の学科試験が課されることがあります。
面接は日本語で行われるのが主流ですが、国際系の学部では英語面接が入るケースもあります。
つまり、帰国子女にとっての勝負所は英語力そのものではなく、日本語で自分の海外経験を論理的に語れるかどうかです。
塾を選ぶときに小論文と面接の指導体制を重視すべき理由はここにあります。
帰国生入試と総合型選抜の違いと併願のしかた
帰国生入試と総合型選抜は、書類と面接で選抜するという点が似ています。
違いは、帰国生入試が海外在学歴という出願資格で受験者を絞る枠であるのに対し、総合型選抜は在学歴を問わず、活動実績と志望動機の内容で勝負する枠だという点です。
帰国生入試は母集団が小さいぶん倍率が読みにくく、募集人数も学部によっては数名です。
一方の総合型選抜は募集人数が多い学部もあり、海外経験そのものを活動実績として押し出せます。
そのため、出願資格を満たしているなら両方に出願して合格機会を増やすのが現実的な戦略になります。
ただし志望理由書の書き方は同じではありません。
帰国生入試では海外での学びをどう日本の大学で活かすかが軸になり、総合型選抜では自分の活動実績と学部の教育内容がどう噛み合うかが軸になります。
帰国子女アカデミーのように帰国生入試と総合型選抜を同じコースで扱っている塾なら、この作り分けまで含めて相談できます。
帰国子女の大学受験対策はいつから始めるべきか

結論としては、現地校の11年生(高2相当)のうちに動き出すのが理想です。
理由は3つあります。
1つ目は、現地校の成績が出願書類の評価対象になるためです。
トフルゼミナールが公式サイトで指摘しているように、受験を意識し始めた時点ですでに成績が確定してしまっていて間に合わない、という状況が起こります。
2つ目は、TOEFLやIELTS、SATのスコアづくりに時間がかかるためです。
出願要件のスコアに届いていなければ、そもそも出願できません。
3つ目は、9月入学(秋入試)を狙う場合、準備の開始時期が前倒しになるためです。
北半球のカリキュラムで学んでいる生徒が9月入学を希望する場合は11年生から、南半球のカリキュラムの生徒が4月入学を希望する場合は11〜12月の長期休暇の時期から準備を始めるのが望ましいとされています。
すでに高3で時間がない場合も、無料相談を使って出願できる大学の候補を洗い出すところから始めれば間に合う可能性はあります。
帰国子女の大学受験塾についてよくある質問
- オンラインの塾だけで帰国生入試に合格できますか
- できます。
帰国生入試の中心は出願書類・小論文・面接なので、対面でなければ指導できない要素は多くありません。
EDUBAL・TCK Workshop・エフィサージュなどのオンライン家庭教師は海外在住のままの受講に対応しており、マナリンクの公式サイトには帰国生徒入試で東北大学医学部医学科に合格した事例も載っています。
ただし理系学部で学科試験が課される場合は、演習量を確保できる体制かどうかを確認してください。
- 英語ができれば帰国生入試は有利になりますか
- 英語力は出願要件を満たすうえで必要ですが、それだけで合否は決まりません。
選考の中心は日本語の小論文と面接で、海外での経験を日本語で論理的に説明する力が問われます。
英語のスコアが高い受験生同士の比較になるため、差がつくのは書類と面接の中身です。
- 塾なしで帰国子女の大学受験は可能ですか
- 可能ですが、情報収集の負担が大きくなります。
帰国生入試は大学・学部ごとに出願資格と試験内容が違い、年度ごとに変更もあります。
海外にいると日本の入試情報が届きにくく、志望理由書や小論文を客観的に見てくれる相手も見つけにくいのが実情です。
費用を抑えたい場合は、まず無料相談だけを使って出願候補と必要なスコアを確認し、そのうえで書類と面接だけを塾に頼むという使い方もできます。
- 帰国生入試と総合型選抜はどちらが受かりやすいですか
- 大学・学部によって変わるので、一律には言えません。
帰国生入試は受験者の母集団が小さい代わりに募集人数も少なく、総合型選抜は募集人数が多い学部もある代わりに競争相手が全国から集まります。
出願資格を両方満たしているなら、志望校ごとに募集人数と選考方法を見比べて決めるか、両方に出願するのが現実的です。
- 一時帰国の期間だけ通える塾はありますか
- あります。
代々木ゼミナール国際教育センターは夏期一時帰国生コースと冬期一時帰国生コースを設置しており、駿台国際教育センターも一時帰国生向けの季節講座を用意しています。
留学館KIKOKU塾はオンラインのグループ短期集中講座を開講しているため、帰国せずに短期で対策を挟むこともできます。
帰国子女の大学受験塾についてのまとめ
帰国子女の大学受験は、帰国生入試の専用コースを持つ塾を選ぶことが出発点です。
帰国後に日本で1年かけて難関大を狙うなら河合塾・駿台・代ゼミの帰国生コース、海外在住のまま準備するならEDUBAL・TCK Workshop・名門会オンライン・マナリンクなどのオンライン系が候補になります。
そのうえで判断を分けるのは、添削と模擬面接に追加料金がかかるかどうかです。
書類と面接で合否が決まる入試なのに、直すたびに費用が増える契約では思い切って書き直せません。
時間課金型のオンライン家庭教師を選ぶなら、志望理由書の書き直しや模擬面接にどれだけ授業時間を使うかを最初に相談し、月の授業数と総額の見込みを確認しておくと安心です。
まずは各社の無料相談を2〜3社受けて、志望校の出願資格を満たしているか、どのスコアが足りないかを確認するところから始めてください。



























